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怖いものを釣ったお話

 



水のあるところには霊が集まるといわれています。とかくダム湖などは入水者も多く見たくもないものが見える人にとっては近寄りたくない場所でもあります。私も過去何度か怖い経験があります。以前の独り言にも書いたことがありますが今思い出してもぞっとします。霊などこの世には存在しないと思っていましたが、自分が経験してからはその存在を認めるようになったのです。でもまあ何度怖い経験をしても釣りとなるとそんなことなど忘れてしまう。霊が怖くて釣りができるか♪って感じです。へへへ
18〜19年前私は星舟会という相模湖の巨べらを専門に狙う釣り会に所属していました。たまにBBSに書き込みをしてくれるナベちゃんもその一人です。星舟会は一つの船宿を基点にするのではなく、天狗、五宝、柴田、小川と相模湖の主要釣り船宿を渡り歩く釣り会だったのです。一つの釣り船宿にこだわらないのでたくさんのポイントを攻めることができ、今思えば良い経験をしたと思っています。この星舟会の会長は当時60過ぎの鈴木さんという方でした。小柄な体に似合わずタフな人で夜中に何度も舟を漕いでポイント移動も苦ではない年に似合わずタフマンそのものでした。今でもたまに相模湖に出没するらしいけど以前のように朝までやらないで数時間やっただけで帰っちゃうと聞きます。齢かな・・・うんうん
この鈴木さんから聞いた話なんだけど例会でナイターをやった翌朝のことでした。桟橋でみんなと前夜の釣りの話をしていたら鈴木さんがポツリと『いや〜昨夜変なもの見ちゃったよ・・・』って言い出したんです。一同は変なもの?何を見たんですか?って聞きなおしました。すると鈴木さんは真面目な顔して『夢じゃないんだよな・・・』って言います。ますます気になる私たち一同は、なになに?何見たの?とせかしたのです。
気まじめな性格の鈴木さんは私たちに話す言葉を頭の中で整理しながら口を開きはじめました。柴田の国道下というポイントに入った鈴木さんは釣れない夜を過ごしていました。たまにに二ゴイが当たるだけでヘラらしき気配はありません。それでも例会の日なのでせめて既定の30センチ以上をなんとか仕留めたいと粘っていたのです。夕方4時に入ってかれこれ8時間が過ぎました。モジリもない夜で静かな湖面が鏡のようでした。
日付も変わった夜中のことでした。『カサカサ…』と、舟の後ろ側から物音がかすかに聞こえてきたのです。舟にテント(ブルーシート)をかけて釣りをする独特のスタイルである相模湖のナイター釣りなんだけどこのシートが擦れる音がしてきたのです。鈴木さんは舟の中から後ろを振り向いて見たそうです。でも何かいるわけなど無いと気にせずに釣りを再開したのです。しかししばらくするとまた後ろから音が聞こえてきました。『ガサガサ…』今度ははっきりとしたシートの音だったのです。心臓がドキリ!として思わず後ろを振り向きました。すると舟の先端に掛けてるシートがかすかにめくれてるのが見えました。鈴木さんは目を凝らしてよく見てみると、シートの外からジッと見つめる顔がボンヤリ見えたのです。暗闇の中見えた青白い精気のない女性の顔で何も言わずにジッとシートを捲って鈴木さんを見つめています。この世のものではないと鈴木さんはすぐにわかったそうです。青白い女性の顔は何か言いたげに見えたけど、しばらくして何事もなかったように姿を消したそうです。みんなの前で話し終わった鈴木さんは『俺に何が言いたかったんだろう…』そう言います。
私たちは聞かなきゃよかったと後悔しています。でも昼寝を済ませば怖いもの知らず、夜中寂しい場所でも平気で釣りをするヘラキチ集団です♪へへへ
怖いものを釣った話は次回に変更します。まずはじめに鈴木さんの青白い顔に遭遇を書いてたら怖くてこれ以上書けなくなった工房茅春です。 気が小さい・・・?ごもっともです。へへへ



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