大釣りをしたことは皆さんにもあることでしょうね。私も未熟な腕でありながらも何度か経験しています。特に大物釣りに関しては時期とタイミングが重要で、腕だけではカバーしきれないのも大物釣りです。
型もの（実寸４２センチ以上）を一日で沢山釣ったのは地元の秋神ダムで、ハタキ寸前の乗っ込み時期に３０枚以上釣れたことがあります。餌を打ち込めば黙って消し込んでくれる誠に楽な釣りでした。最長は５０センチに届かず全て４０センチ台、スケールを足もとに置いて釣れたら計り放流を繰り返したのです。贅沢な話だけどこれだけかんたんに釣れると感激が薄れてしまいました。一枚でもよいからとジッと浮子を見つめるのに釣れすぎは感激が薄れる・・・なんとも勝手なものですね。ハハハ
私にとって大釣りはこのような秋神ダムではなく相模湖のことです。かれこれ１０年以上前の話だけど、この時のことはいまだによく覚えています。相模湖は東の横綱として君臨しています。主にナイター釣りをメインとしテントを張ったボートでの大物釣りは風情があると思っています。
以前独り言に書いたことがありますが「№２４，３５日連続釣行記」この年の春の出来事です。４月から５月の始めまで連続してナイター釣りをしたんです。３５日間一枚の型ものが釣れず体重だけが７キロも減ってしまった。それでも諦めず一週間ほど後、再度相模湖に入り浸りました。もはや船宿のオヤジさんや今は亡き船頭のまーさんもあきれ顔。それを横目に半場やけくそでポイントに夕方４時に舟を着けたのです。前日型ものが上がったというポイント「船オダ」に舟を着けて１２尺の竿で９尺の棚を釣ることにしました。
夜７時頃までニゴイとハヤにもてあそばれていたけど、ワンドの入り口で型もののモジリが出始めました。これからが勝負だなと竿を握る手にも力が入ります。夜９時頃になると沖目で盛んにモジってたのが徐々に近づいてくるのがはっきりわかりました。とうとう浮子の直ぐ横でモジリが出たのです。そのとたん今まで静かだったナイター浮子が大きなストロークで前触れを始めました。来るな！と、竿を握る手に力が入りました。しずしずと押さえ込んだトップが今度はスルスルと根本まで持ち上げ始めました。そして音の出るような消し込みアタリ。合わせた瞬間型ものとわかる引き、竿をのされないようにさばき玉網に収めました。暗闇のなか玉網の中を覗いてみると計らなくても一目でわかる型ものです。フラシを用意してなかったので、ヘラを玉網に入れたまま餌を打ちました。後ろを向いてフラシに手に取り、ふと浮子を見るとトップが根本までせり上がってます。まさかと思いながら竿を握ると先ほどと同じ勢いよく消し込みました。あわてて合わせるとガッチリ針がかり！両手で竿を絞る私でしたしかし玉網で掬う段階になって思い出したのは先ほどのヘラがまだ玉網に入って後ろを向いてフラシに手に取り、ふと浮子を見るとトップが根本までせり上がってます。まさかと思いながら竿を握ると先ほどと同じ勢いよく消し込みました。あわてて合わせるとガッチリ針がかり！両手で竿を絞る私でしたしかし玉網で掬う段階になって思い出したのは先ほどのヘラがまだ玉網に入ってることす。私は竿を左手に持ちながら右手でヘラの入った玉網を引きずり持ち上げ私があぐらをかいてる懐にひっくり返す。この際服が魚くさくなっても気にしません。空いた玉網で掛けたへらを取り込んだのです。３５日間丸ボウズから一気に型もの二連チャン！気分は１００セント動転しています。
またも暗闇の中玉網を見つめ型ものを確認すると、またも懲りずにフラシを出さずにエサ打ち。こんなこともあるんだなと思いながらフラシをセットしました。２枚の型ものを無事に底部７０センチのジャンボフラシに入れ浮子に目をやるとなんとトップが大きくストロークしています。「嘘だろ～！」と呟きながら竿を握ってると三度目の消し込みです。無我夢中で取り込んだのはやはり型ものでした。
この日は夜中１時に最長寸の４６センチを筆頭に８枚もの型ものが釣れました。尺三寸台を入れると２０枚ちょっと釣れたんです。
他のダム湖では一日に８枚は珍しくはありませんが、相模湖のナイターではなかなか難しいことです。また私にとってナイターでの３連チャンはこの時が最初で最後であり思い出の出来事ですね♪
さて次回は自己最長寸を釣り上げながら朝になったら逃げていたお話です。この時の悔しさはいまだに忘れないのと、隣で釣ってた山下さん（葉舟）の笑顔が印象的な出来事です。お楽しみに♪
