ホーム
サイトマップ
はじめに
制作ポリシー
管理池浮子1
管理池浮子2
野池ダム浮子
本漆塗り浮子
電気浮子
オーダーメイド
茅春浮子作品集
価格表
ご注文
浮子のレストア
制作工程ボディ
制作用具
茅春のブログ
茅春の独り言
ヘラウキQ&A集
BBS
Link

                                       

 
 

大釣りを逃す

 



今回は釣った大物を逃がすというお話です。その前に先ほど注文を受けた浮子を梱包して発送したんだけど送ってから気がつきました。特注浮子の写真撮影を!茅春浮子作品集に載せるのが楽しみな私はがっくり!
岡山のダム師Nさん、埼玉のSさん、茨城のYさん、滋賀県のHさんほんとうにすみませんでした。もし画像掲載ご希望がありましたら、面倒だけど画像を撮って送ってください。宜しくお願いします。

さて大物を逃がしたときのことですが、前回の独り言にもありましたように10年以上前のお話です。一晩で型もの8枚を釣り上げた私はその年の春は爆釣したのです。翌日も翌々日も型ものを釣り上げ意気揚々としていました。そんなときは葉舟の山下さんと知り合ったんです。一ヶ月以上住み込んで釣りをしてる私は夜早上がりをして桟橋にある掘っ立て小屋でのんびりしてると夜中に釣りから上がってきた山下さんが現れたんです。さっぱりとした気性で話す山下さんと直ぐにうち解け時間を忘れて話をしたものでした。
山下さんとそれから数日間一緒に釣りをしたんですが、私も家に帰らないで釣りをするけど山下さんも家に帰りません。この人仕事してないのか・・・それとも帰る家がないのか・・・自分のことはさておき随分気にになったものです。へへへ
6月の始めになって底から宙で釣れ始めたと言うことで天水ワンドの入り口の2番竹で10尺いっぱいの棚で3時頃から釣り始めたのです。この日も絶好調で明るい内から尺三寸前後が釣れ始めました。夕方6時頃になって山下さんが登場。向かって右側のポイント舟オダにて竿を降り始めました。夜8時頃になると尺三寸前後から尺四寸が釣れ始めました。しきりに竿を絞る私にむかって釣れたの〜〜?どのくらい?って暗闇の中声を掛ける山下さん。四寸ちょっとあるかな〜!って返します。9時頃になっても絶好調の私です。45センチほどの型ものを釣り上げ声を掛けました。山下さんまた釣れちゃった〜!45ぐらいだよ♪すると山下さん、こっちは半ベラばっかしだ!クソ!・・・寺ちゃんそっちに行っても良いかな?そう言うとバサバサとテントをまくり暗闇の中を移動してきたんです。寺ちゃんの直ぐ隣じゃ悪いからワンドの一番外の波よけで釣るよと言ってます。私は内心波よけで釣られたらこっちに魚が来ないかも・・・って気がしたけどまあ今夜は釣れたからいいやと思っていたのです。
舟を波よけに着けたとたん山下さんは型ものを連発して釣り上げはじめました。寺ちゃんヘラはここにいたよ〜!グフフ♪と声にならない声を発しています。
入り口に陣取られたにもかかわらず、私も絶好調でした。夜中の12時頃当時自己最長寸となる実寸47センチを釣り上げました。早速山下さんにデカイのが釣れた!フラシに入れると尻尾がすり切れるからビニール袋に入れておくよと言いました。私は持参した地球に優しいカルシウムで出来てる新発売のビニール袋に水と最長寸をそっと入れました。口をきゅっと縛り紐で結わいて舟にくくりつけておいたのです。
そのまま朝まで釣りをし続けました。二人とも大釣りで大満足の一日でした。道具を片づけて桟橋に帰るとき私は山下さんに向かって言いました。デカイの見せてあげますよ♪ほれ!!とビニール袋をおいっきりかざしたとたん、ビニールから勢いよく水が流れ落ちています。そのビニール袋の中には最長寸どころかメダカ一匹いません。
唖然としながら高々と空のビニールをかざす私。カルシウムで出来てるのは指でかんたんに裂ける代物だったのです。自体をやっと把握した私は舟の上でなおも掲げ続けながら山下さんを見ると何とも嬉しそうな笑顔で「残念だったね♪」その一言と何とも表現しがたい笑顔は今でもよく覚えています。へへへ




NEXT
へら浮子(ヘラウキ)へら鮒(ヘラブナ)
へら浮子(へらうき)
へら浮子(へらうき)

へらうき(ヘラウキ)工房 茅春
 http://herauki.jp

へら浮子(ヘラウキ)へら鮒(ヘラブナ)