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魚の釣り方。その六

 
 



桜が満開になると同時にへら鮒の活動も活発になるこの時期です。
長い間冬眠していたへら師達は仕掛けを作ったり竿を磨いたりして今シーズンの釣果に期待するのです。管理池、山上湖、ダム、川等、それぞれの釣り方を楽しみ、一日を有意義に過ごすことができるへら鮒釣りに感謝したいと思う。ただ私は奥飛騨在住という都会の方から見れば島流しも同然の地に住んでいます。どこに行くにも峠を越えて出かけます。こんな不便な土地だけど頑張って遠征したいですね。そうそう!土日なら高速も安くなって田舎暮らしの私は大喜びです。どこ行くのにも高速が必要なのでこれは手放しで嬉しい♪うんうん


60年前のへら鮒釣り
餌について〜へら鮒はこの魚が集団群泳する習性から寄せて釣るのが建前で、寄せるに必要な餌は魚の好むものでなければならない。うどんや練り餌は集魚にも釣り餌に好適であり、特にうどんはその白いことが彼たちの注意を喚起するに役立ち、練り餌に比較して軽いのと一定の柔らかさを保っているのとで魚信が明確であって釣率を高め、釣りよい餌とされている。
単に集魚上の効果から見ると水中で溶解する練り餌に歩があるが、故に魚信が複雑になり、釣率ではうどんに一歩譲る場合がある。それも練りの硬軟の加減で溶解する程度が異なり、硬軟に応じて使い慣れればうどんと優劣練り餌はあれこれと苦心して高価な材料を集めたり、さももっともらしく秘密餌などといって密かに使っているものもあるが、それは何かの機会に偶然意外の釣果を得てそれが先入観となり、特別の効果があるものの如く言ってるものであり、へら鮒である限り練りの材料に苦心するのは無用である。
サナギ粉か糖を飯茶碗に一つ、それに少量の小麦粉をつなぎに加えて練ったものでも、サツマイモに糖を加えて練ったものでも、単に芋練りでも、うどん粉だけの餌でもよい。要は硬軟の加減一つで釣り餌になり、溶解する度合一つで寄せ餌になる。うどんを小粒に切ってサナギ粉をまぶして用いるのは、まぶしたサナギ粉は微量でも白いうどんが注意を引いて共に寄せ餌となり、釣り餌に使命を果たしてくれる。より集魚を必要とするときには特にばら餌をうどんと併用し、二本針の一方へばら餌をダンゴにしてつけ、一方へうどんをつけるのである。
ばら餌や練り餌は集魚に効果があるが、釣り場によってはうっかり用いられない。というのは集魚の効果を必要以上に発揮してへら鮒以外の雑魚や外道を寄せ、釣りにくくしてしまう、場合があり、又陽気によってはへら鮒が寄りすぎても棚の変化を烈しくして釣りにくくすることもある。そこで一般には単にうどんへサナギ粉か糖をまぶして用いるのが無難である。練り餌を用いても溶解する度合いを少なくして手堅く寄せて釣りたい。
春先や初冬のへら鮒の泳層が下回った季節には小物はサシを好んで食う。ミミズや赤虫だけでは集魚の効果が全くないので、そこに居合わせたもの、または通り魚を釣るに過ぎない。寄せる場合は撒き餌や練り餌を併用する。ただしそれでも大釣りを期待するわけにはいかぬ。というのはへら鮒は中層魚であって地底に置かれた餌を食う季節は至って少なく、一日の釣りに見ても地底で食うのは短時間であり暖期は殆ど宙釣りが多く、泳層は地を切っていて、ミミズや赤虫を中層に置いても彼たちは警戒心深く、活きた餌に躍りかかることはない。
そこはマブナとひどく違う話である。比較的新しい活餌でも発見されぬ限り現在のうどん餌、練り餌が釣りに適してるといえる。(佐藤垢石)

へら鮒釣りにミミズや赤虫を使ってたんですね。そう言えば真冬のワカサギ釣りで赤虫の餌に巨ベラが釣れる話はよく聞きます。わたしも赤虫に練り餌をくるんで釣りをしてみようかな・・・へへへ
さて60年前のへら鮒釣りは次回で最終回です。まだまだ紹介していない部分が沢山ありますが、次回へら鮒の食べ方で締めくくりたいと思っています。それでは!



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へらうき(ヘラウキ)工房 茅春
 http://herauki.jp

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