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魚の釣り方。その四

 
 今日神奈川の山本さんことヤマちゃんからほんと久しぶりに電話がありました。来週の週末から釣りをしに行くとのことです。話には聞いてたんだけど昨年から彼女ができて、これまで釣りどころじゃなかったらしい。冬場の例会もそっちのけで彼女と真冬の乗っ込みで不参加・・・失礼!へへへ
それでもって話を聞くと、なにやら彼女に振られたらしいのです。なのでこれからは釣りに集中できると涙ながらに語っていました。ウシシ♪まあこれも良い経験だよヤマちゃん。まだ20代半場だこれからもいろいろな出会いや別れがあるだろうけど、前向きに行こう。もう間近に相模湖や津久井湖の抱卵した♀へらが待っています。しばらくはこの♀へらのオシリを追いかけりゃいいのだ。って笑いながらパソコン打ってる工房茅春です♪
それではシリーズでお送りしている60年前のへら鮒釣り。今回は釣り具についてです。


釣り具(へら竿)
竿はすんなりとした胴調子のへら竿が理想的である。手持ちの鮒竿を用いる場合は軽くて強靱なものを選びたい。野釣りでは陸、舟共に二間半程度の長さが扱いよい。酷暑酷寒では三間竿を有利とすることもあるが、春秋の盛期は勿論へら鮒が活発に回遊する暖期は殊更に長竿の必要はない。産卵期や水位の高い場合はむしろ二間くらいの短竿を用いることもある。細流や用水路で小物に戯れる場合は濁りの程度にもよるが十尺ほどの小竿でも間に合う。
誘えば誘えるへら鮒の習性から、竿の届かぬ深度では手も用ひ得るから二間半もあれば五尋、六尋の深沼でも釣れる。強ひて得失を考慮するなら、へら鮒は敏感な中層魚であるから五、六尺の浅場や水の澄んだ釣り場では長竿が有利ということになる。ただし徒らに長竿を用いても、この釣りにもっとも重要な投餌を狂わせぬという釣技上の必要から竿の操作に困難を感じたり、また頻〃たる振り込みに疲労を早く感じたりすることがあってはならない。従って初心者が投餌の正確を期するためには竿の操作が自由な、持ち重りしない二間半までの竿が敵常といえる。もっとも腕力と経験次第で竿の重量などたいした問題ではない。
へら竿の選定には古竹で出来たものを求めたい。若竹で出来た小継ぎの美術品は見た目には好ましいが折損するきらいが多い。
へら竿は釣技上の必要から軽くて柔軟なへなへなとして胴じはりするものを理想とする。軽くて柔軟といっても貧弱であってはならない。へら竿の竹材は多く強靱な細身の古竹を穂先以下の二、三番に用いてる。釣った場合最も力の加わるこの部分に若竹を配したら、七寸のへら鮒が一のししても折られるようなことがある。穂先は釣った瞬間の衝撃を緩和するため、細身の削り穂でへなへななのがよい。穂先と穂持ちは特に漆が厚めにかけていなければならない。それほどこの部分は道糸が水面にふけるのを防ぐため、釣りの際、終始水漬くので竿の軟化を防ぐ必要があるからである。

竿うけ
竿うけは、とかく竿掛けと混同されやすいが、用途は似ても、用い方が違うから、一尺ほどの竿掛けとは全然異なる。釣り竿の重心が常に竿うけへかかっている関係で釣り竿よりよほど太めの竹材か棒を用い、長さ六尺、棒の先にY字型の受け又を取り付ける。陸釣りでは、棒尻の石突きを土中に差し込み、舟釣りでは、石突きに穴をあけて置き木ねじか釘で定着するか、船縁へくくりつける。持ち歩きに邪魔にならないように二本継ぎにしたい。
竿うけは釣り竿の動揺を防ぐために、腕の疲労を防ぐために、また投餌の標的に添う為に、へら鮒釣りになくてはならぬ釣り竿につぐ重要な道具である。
重要な道具であるが、見栄えも体裁もいらない。竹か棒で自製できる。受け又は木枝を利用し、石突きは七、八寸の鉄管などで棒尻に当てればよい。(昭和20年 佐藤垢石)


さて次回は針、浮子です♪どんなものが登場するのやら。楽しみです。





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