今日の朝姉から電話があった。娘（姪っ子）と二人で奥飛騨に５月の半ばに遊びに来るとのことだ。
この姉、歳は私より六つはなれてるんだけど、亡くなった母に似て江戸っ子気質のチャキチャキなんです。
私と姉は二人兄弟で、小さい頃はよく喧嘩したものです。だけど喧嘩と言っても６歳も離れてれば大人と子ども、よくねじ伏せられたことをよく覚えている。私の小さい頃は父親の道楽でいわば貧乏家族だった。家にお金を入れるわけではなく、好きな釣り道具や自分の欲しいものにお金を使う父親に対し子供心に、暗い思い出も少なくありません。
姉との思い出は沢山ありますがなかでも、私が小学生の時親戚などからもらったお年玉を母親に渡すからと姉が私に言ったことです。普段好きなものを買ってもらえなかった私にとってお年玉は年に一度のお小遣いであり、お金を持てる時でした。私の前に座り私からお年玉を受け取る姉、その迫力に負けお年玉を差し出す私。父親のいない時を見計らって私と姉の分のお年玉数千円をそっと母に差し出す。母は「そうかい、ありがとうね」そう言って受け取っていたことを今でも覚えています。お金に苦労していても母にとって子どものお年玉を受け取ることは心苦しいことだったに違いない。しかしそれ以上に苦労していたんだなと私自身この年になってわかるようになりました。
姉も欲しいものがあるのに、お年玉を渡すと言って私の前に座った姉の姿は忘れないし、なかなか出来るものじゃないと思っています。私は今でもこの姉には頭が上がりません。いやずっと上がらないに違いない。そう確信してる茅春です。
苦労話を美談として書くのは好きではありませんが、小さい頃の苦労は何かと大人になって役に立ちます。お金が無くても何とかなっちゃうからです。なまじっか子供の頃に裕福すぎると大人になってから苦労すると大変かもしれません。なので私の子どものにはお金の苦労をさせています。これも子どものため？真相はたんにないだけか・・・ハハハ♪
散々父親の悪口を書く私ですが、実は私と父親はよく似ています。欲しいものがあると何とかして手に入れたい性格が同じなのです。これはまずいと心のブレーキをかけることもしばしば、程ほどがよいと普段から心がけています。一度の人生だから好きなことやって過ごしたいけど、家族があってのこと。
これを忘れちゃいけないと思っている。まあ、実際は釣りに行くとき家族から白い目で見られることくらいはしょうがない。諦めてもらいましょう♪ハハハ
