独り言を書き始めてついに２００回になりました。まあよく書いたことだと自分でも感心しています。
子どものころから作文が苦手だったにもかかわらず、下手な作文もどきをこの年で書いてる。文章バラバラで要点を掴んでないこの独り言にお付き合いしてくださり心から感謝しております。
さてこのご時世で仕事も順調であることを皆様に感謝し、またへらぶな釣りに感謝しております。
小学校の低学年の時から釣り竿を握って早くも数１０年。思い起こせばあのころは多摩川でクチボソやフナを釣ることが楽しくて休みの日になると、麦わら帽にランニングシャツ姿で釣りをしていたものです。餌は庭を掘り返して持ってきたミミズであった。道具はオヤジのお古の釣り竿にお決まりの玉浮子である。未熟な私の腕でも玉浮子が流されながらピコピコと当たりを伝えてくれました。そのたびに胸をドキドキさせ竿を上げたものです。クチボソのプルプルと引く感触は子どもの私のとってはそれだけで充分満足させてくれるものであったと、今でもあの当時のことを懐かしく思い出します。
父親の釣り道楽のおかげで、海から川までまんべんなく経験した私ですが、その中で自分では特に浮子釣りが好きでした。浮子は目で見ながら魚と対話できる便利なアイテムで、その後へらぶな釣りに魅了されたのも自然の流れなのかもしれません。
私はオーダーメイドのへら浮子を作っています。制作はすべてハンドメイドでボディ制作に型は一切使いません。というより型は使えないのです。なぜなら太さと長さ絞りなどの指定があるからで、これらの依頼全てに対応するには型を使ってというわけにはいかないからです。もしすべての依頼に型で対応するには素材３ミリ径から１２ミリ径を０．１ミリ単位で揃え、長さも２センチから７０センチまでミリ単位で絞りカットをしなければなりません。もし型を揃えるとなると数百個でも足りないと真面目に思っています。
さてオーダーは素材の太さ、長さ、絞りなど指定された場合これだけで二つとないオリジナルのへら浮子が誕生となります。そしてトップ素材から目盛りの塗り目盛り数。足の材料から自分好みのボディ塗装。仕様書を見ながらコツコツ制作していると、注文をくださった方の釣り方や思い入れが自然と伝わってくるのが楽しいね。でもたまにとっても派手な浮子に仕上がりあらためてこれほど派手なへら浮子で良いのだろうか・・・とか全長１メートル以上の浮子が出来上がってほんとにこれでいいの・・・？なんて思うこともたまにありますけど。ハハハ
でもオーダーだからこれで良いのだ。１００人のへら釣り師がいれば１００通りの考えがあって当たり前だからです。自分が考え設計したへら浮子で釣りあげた一枚はきっといつもの一枚より喜びが大きいと確信している茅春です。
さてそろそろ寝ようかな。って時計を見ると夜中の２時です。空いた時間に独り言を書いてるので結構夜遅くなるね。そんなんで今夜は熟睡しよう。
そうだ！熟睡の前に余談だけどついこの前作った神奈川の田村さんの浮子・・・沢山作ったやつです。あの時は夢にまで出てきました。数々のオーダー仕様の浮子を夢の中で私が汗だくになって作ってるんです。おまけになんと夢の中に田村さんが出てきて『まだできないの…?』って詰め寄るんです。ほんとに！へへへ
さて、あらためて２００回を無事に迎えることができました。本当に皆さんありがとうございました。
今後ともどうかよろしくお願いいたします。
平成２２年１０月２２日 工房茅春 寺内正徳
