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釣り道具と本漆

 
 


釣り具でも、とかくヘラブナ釣りにとっては昔から漆とは縁が深い。釣り竿や浮子、水箱等塗りには漆が使われてきました。
しかし時代とともに漆を使うのは竹竿ぐらいなもので、それ以外では使われなくなりました。私の言う漆は釣り具やホームセンターなどで売っている『新うるし・カシュー』ではなく昔ながらの『本漆』のことです。本漆は約9000年前の縄文時代、北海道の遺跡から発掘されたのが世界最古といわれています。6000年前にも福井県の遺跡から発掘された漆塗りの櫛は当時のそのままの形、塗りそのものだったと言われています。
そんな古くから親しまれきた漆も今では高級な商品、道具のみに使用されています。ヘラ釣り具も高級な竹竿や竿掛けのみに使われています。ヘラ浮子も昔は漆塗りがありましたが今では新うるしカシューが使われるようになりました。代用される理由は本漆より価格が安いこと。国産の本漆100グラムは10000円ちょっとするのに対してカシューは1000円ほどで買える。そして塗り方にもコツがあるのと、乾燥させるには室(ムロ)が必要であることも代用されるようになった理由だと思う。
私の住む奥飛騨は本漆本場です。身近には『飛騨春慶塗』が多く、通常の生活品にも使われています。春慶塗でも皿などに多く使われる漆は沢山種類がある透漆のなかで春慶・溜漆を使います。家具など比較的大きなものは本朱が使われているのが特徴です。
竹竿は『生漆』の生正味、伊勢早が一般的です。チューブから出した時は灰色がかっていますが時間とともに、飴いろに変色します。これを薄め液でもって段階的に胴拭きするのが一般的です。
画像の本漆は自分の竿の胴拭きに使う生正味と色漆(本朱、弁柄、アサギ)そして黒漆です。色漆と黒漆は浮子の塗装に使う予定です。一色で仕上げるか複数塗って研ぎだし仕上げにするかはまだ未定です。
本漆を使うのは実は初めてじゃないんです。以前にも使って仕上げたことがあるのです。やめた理由はズバリ本漆の価格が高いこと!それにつきます!しかし今回再度本漆仕上げの浮子を作成することとなりました。カシューを使って作成することも考えましたが、やっぱりどうせ作るなら『本漆』だと思ったからです。はるか昔9000年前から使われてきた本漆をヘラ浮子に使う。こだわりの釣りヘラブナ釣りなのだからヘラ浮子にもとことんこだわりたいと思っています。もちろん仕上げはバッチリ決める予定です。売れなかったら・・?それでもいいのです。頑固なこだわりを一つぐらい持っても良いんじゃないかと思う工房茅春です♪へへへ

などと息を荒らげてる茅春ですが、お陰で財布の中身は息絶え絶えです・・・ダハハ♪

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