寒く長い奥飛騨の冬もチラホラ桜が咲いてきました。
4月初旬に咲くものだけど、奥飛騨は5月前頃が満開となります。朝起きてまずは玄関前の雪かきが日課でしたが、もうする必要が無くなりました。愛犬チャコの散歩も足取りが軽く、春の到来を満喫しているこの頃です。
茅春の浮子も春到来と同時に注文に追われています。一年に一度の大チャンスでもあるこの時期なので、
野池ダム浮子の注文が特に多いです。独り言を書くのもままならず、一人黙々と机に向かう茅春であります。ハハハ
茅春の浮子は、ある面オーダーメイドを売りとしています。自分だけのオリジナルが欲しいのは
へら浮子にもいえるのです。今まで使っていた
へら浮子を参考にして、自分だけのオリジナルを求めて注文をくださってる。ただオリジナルではあるけど、全てのオーダー
へら浮子が希望通りの動きをしてくれないこともありえます。ここがオーダーの難しさであり楽しみでもあることでしょう。
へらぶな釣りは初心者のころはどんな
浮子でもなんとなくそれなりに釣れ楽しいものです。しかし年月を重ねていくにしたがって、餌、仕掛け、竿、玉、竿掛けと、どんどんこだわりの物に目移りしていくのです。特にへらぶな釣りは釣れた枚数をこだわるのもありますが、反面釣果だけでなく自分のこだわった道具類で釣りを楽しむのもへらぶな釣りならではです。
へら浮子はテレビのアンテナであると私は思っている。100万円のテレビであってもアンテナが悪ければ映りが悪い。反面安いテレビでもアンテナがしっかりしてれば映りが良い。それと同じで高価な竿であっても浮子が悪ければ釣果が確実に落ちると思っているのです。なので
茅春の浮子が良いアンテナになれるよう日々精進に励むこの頃です。
先日昔からの釣り友達と電話で話した時のことです。友達は
茅春の浮子は使いません。友達だからといって私の方から押し付けることもしないし、友は友で義理で買おうという気持ちもないのです。私はこんな友だちが好きでお互い腹を割って付き合える大切な友であります。そうそう電話の内容は下記の通りです。
友『一本3000円で商売になるのか?』
私『もちろんある程度数が出ないと厳しいな』
友『もっと高く売ればいいじゃないか!俺の浮子は7000円するぞ!』
私『お前はな!高けりゃ良い
へら浮子だと思ってるんだろう。銘で買ってるのを俺は知ってるぞ…へへへ』
友『銘が知れてるってことは、良い
浮子ってこともある。あとは満足感だ♪』
私『高い金出して満足感を得ることは茅春には無理だな・・・でも安い金額で満足感を得られればより一層満足♪ウシシ!』
友『俺はお前の
浮子を使ってないけど、管理でたまに茅春の話をしてるのをたまに聞くぞ。どんな話かわからないけどね』
私『そうか!そりゃうれしいな!うん! 缶コーヒーの差し入れしたいね〜!うんうん』
友『まあでもよ、3000円で何でも作るんだろう。手間考えたら買う方にとっては安いものかもなあ』
私『何でも作るけど出来ないものも何件かあったけどね。大抵は作るよ。じゃなきゃ商売にならないし』
友『オーダーで3000円だろう。安すぎないか?標準はまあ良いとして』
私『羽根に限らず茅でも7000円前後するものもあるけど、確かに高いと思う。もちろん手間もかかるし作業時間もべらぼうに長い。ただ高い値段で売ってる浮子師は長い年月を過ごしてきてるベテランだろ。それだけ腕に覚えのあるツワモノばかりだよ。でもな、このご時世だろ、3000円が限度だと思う。それ以上出せるのはごく一部の釣り人だと思う。ほとんどは少ないこずかいで道具買ったり餌買ってる。だからこの価格でいいんだよ』
友『あとは茅春の認知度だな・・・これが一番だ!間違いない』
私『認知度か。たしかにそうだ!でも今のペースで良いと思ってるよ。地道にやってれば自然と知ってくれると思う。今後もこの調子で売れるかは、いかにこのペースで地道にやってけるかだよ。ベテランから見たらまだ俺は若手、中年だけど若手だからね、能書き言わないで自分の
浮子を黙々と作れって時期だと思うよ』
友『お前大人になったな・・・一本注文するか・・・!』
私『ハハハ♪どうせなら3本にしてくれ!送料入れて10000円だ♪ハハハ』
友とは良いものだ。先日千葉遠征に行った時の親友ヨシテルとの久しぶりの再会もそうだ。友とはかけがえのないものだと心から思う茅春です。