ホーム
サイトマップ
はじめに
制作ポリシー
管理池浮子1
管理池浮子2
野池ダム浮子
本漆塗り浮子
電気浮子
オーダーメイド
茅春浮子作品集
価格表
ご注文
浮子のレストア
制作工程ボディ
制作用具
茅春のブログ
茅春の独り言
ヘラウキQ&A集
BBS
Link
へら浮子(ヘラウキ)へら鮒(ヘラブナ)

                                       

 
 

古いものの価値

 
 


 私は若いころから古いものが大好きです。仕事場には大正時代の関東火鉢などの大きなものから画像のような腕時計などは私のひそかなコレクションとして大事にしています。古いものが好きだと言っても現代の時代に機能しないものはいけませんが腕時計だけは別です。現代の時計は3千円も出せば1カ月に数秒しか狂わない精密な時計が手に入ります。向かって右の時計は1960年製のオメガシーマスターです。大ぶりのケースに厚みのあるもので、性能は月に数分狂います。
このほかにセイコーのロードマーベル他いくつか大事にしているけど、どれも確実に狂います。しかし現代にない味がこの腕時計にはあります。味・・・どんな味かって?う〜〜ん。一言でいえば一目見ればどこの時計かわかるというオリジナル性が古い時計にはあるってことかもしれません。例えば車でもそうです。昔のスカイライン(箱スカ、ケンメリ)やセドリック、セリカやブルーバードSSS。軽自動車でもセルボ、フロンテ等。遠くからちょっと見ただけで何の車かわかりました。現代の車はどれも同じに見えてしまうのは私だけだろうか。
私が古い時計を大切に使うのとヘラブナ釣りで竹竿を使うのがどうも似ている気がしてなりません。現代のへら竿はちょっとやそっとじゃ曲がりや癖などは出ません。24尺という長尺でも軽々と振れる重量も驚きといえます。それに比べて竹竿はどうだろうか。24尺の竹竿があったら振れるか・・・また操作次第で簡単に曲がりが出てしまうことがあり定期的に修理が必要でもあります。口割れの心配や胴漆の飛び、使用後の手入れも怠ってはならないという手のかかるのも事実です。
しかし竹竿でヘラブナを釣りあげる感触は良い♪私は沢山の竹竿を使っていないのでプロのようなコメントはできないけど、竹竿素人でも良いという感じはわかる。うん、ちょっぴりだけどね♪
古いものをじっと見ていると、なんとなく気が休まります。なぜ気が休まるかは分からないけどね。長い年月を過ごしてきた道具には味がある。もしかしたらその味なのかもしれませんね。

竹竿といえば数年前地元の秋神ダムで竹竿を使ったことがあります。たまには竹竿で巨べらを釣りたい一心で思い切って使ったのです。確か12尺だったかな、昼ごろ大きなコイが掛ったんです。潜水艦のように右往左往する鯉に対し竹竿を絞りました。竹竿は満月どころか飴のようにしなりました。心の中で『糸!切れてください!』そう叫ぶ私ですが、それがなかなか切れないのです。道糸2号に針素1号。巨べら釣りでは細めかもしれないけど竹竿にとっては充分な太さでした。
ためるだけで『へらが浮く』を理想と使用したけど、結果は無残なものとなりました。修復不可能なほど腰が抜け落ち、再起不能となってしまったのです。使い方が悪かった?確かに!おっしゃる通りです。へへへ
 





へら浮子(へらうき)
へら浮子(へらうき)

へらうき(ヘラウキ)工房 茅春
 http://herauki.jp

NEXT
ヘラウキ(へら浮き)
へら浮子(ヘラウキ)へら鮒(ヘラブナ)