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女流釣り師

 
 
 
 

昔から釣りは男の遊びでした。まあ今の時代でもそういえるかもしれません。仕事の休みの休日に女房子供を家に置き去りにして、日ごろのストレスを発散させるのである。置き去りにされた家族は、たまの休みに釣りに行くぐらいは多めに見ようと努力をするのです。一方釣りを終えた呑気な釣り師は釣りあげた魚をお土産にいそいそと家路を急ぎます。クーラーに入った魚を早く家族に見せたい気持ちと釣り上げるまでの格闘シーンを説明するのも楽しみである。
その後家に居付かない呑気な親父の釣りあげた魚で一杯することによって一家団欒を取り戻すのです。そう釣った魚が食べれれば・・・
へらぶな釣りはどうだろうか・・・
釣行前日はまともに睡眠をとらず釣り場に爆走します。そしてまだ暗い釣り場の周りをうろうろと徘徊するのです。バスフィッシングのようなお洒落な姿とは程遠く、へら釣り師は地味なダウンに身を包み体中に荷物をくくりつけ、息を荒げながら歩き回る姿は異様な光景でもあります。それでもって肝心の釣りは眠気に襲われ、しばし車の中で爆睡も珍しくない。
帰りの運転は釣りの疲れと睡眠不足で辛いのなんの・・・目の下にクマを作ってご帰宅するとエプロンをした赤鬼が一言『生臭いからなんとかして!』へら釣り親父は黙って風呂場に直行しマブナと鯉のヌメリで白くなった玉網をシャンプーで洗うのです。ついでに自分もお風呂に入った後の夕食も会話は弾みません。赤鬼が『釣れたの?』の問いかけに親父は『まあまあだった』これで本日の会話は終了です。まあエプロンした赤鬼さんにとっては、夜中にガタガタと起こされ、帰ってくれば生臭い匂いだけで魚の土産はありません。鬼が赤くなるのも仕方がないことか・・・
こんな経験は私だけじゃないかもしれませんね。いやみんなきっとそうだ。そうに違いない・・・へへへ

さて女流釣り師という題名ですが、ヘラブナ釣り師にも多くはないけど居ることはいます。私も過去何人か印象に残ってる女流釣り師がいました。へらぶなの女性釣り師を初めて見たのは、中学一年の時です。もう今から38年も前になります。当時自宅の近くの釣り堀『寿々木園』で何度も見たことがあります。当時40過ぎの中年の女性が一人でヘラブナ釣りを黙々とやっていたのを今でも印象に残っています。一度だけ釣り座が隣同士になったことがあり、私は珍しいこともあって横目でチラチラと女性釣り師を見ていました。しばらく釣りをしてると女性が『これあげる』そういって私はいくつかの飴玉をもらった覚えがあります。
いまその女性がご健在ならば80歳ぐらいかな。今でもヘラブナ釣りをしてるだろうか。もしご健在で釣りをしてるならばもう一度当時の華麗な竿さばきを見てみたいと思う茅春です。

昔勤めてた会社にヘラブナ釣りをする女性がいました。板橋に住む理砂という女性でした。とっても美人で社内の看板社員でもありました。何度かヘラブナ釣りに同行したことがあり、楽しい思い出となっています。そうそう楽しい思い出の一つがある!この理砂と一度相模湖のナイターに行った時のことです。2層のボートを並べナイター釣りをやった時のことでした。二人ともお目当ての巨へらは釣れず、朝方疲れた体で桟橋に舟をつけて荷物をおろしてる時でした、理砂がボートから降りるときバランスを失って、頭から湖面に落下したのです。水面に沈んだ体はしばらく上がってきません。少しすると、ずぶぬれの河童のように顔を水面に出した時は、安堵と笑いがこみあげしばらく笑い転げていました。あれから20年がたちました。元気にしてるだろうか・・・うんうん

三人目はやはり相模湖の常連さんで伊藤さんの奥さんである。この伊藤さんの奥さんは当時ご主人より釣りの腕は確実に上でありました。巨べら専門のこの奥さんは日刊主催の大会でも優勝しており皆一目置く存在でした。
しかし数年前ご主人が病気で亡くなり、奥さんもそれを期に釣りから離れていきました。それ以来かれこれ数年伊藤さんの奥さんとは顔を合わせていません。当時は毎週釣り場で顔を合わせていただけに寂しいものです。伊藤さんの奥さん♪もしこの独り言を見ることがありましたら、また一度相模湖でお会いしましょう♪そして男どもを尻目に巨べらを掲げてる姿を見せてください。そんな日が来ることを楽しみにしています。

たかがヘラブナ釣り、されどヘラブナ釣り♪釣りを通じて得るものはあります。のんびり一人で竿を振るのもよし、大勢でワイワイ竿を振るのもよし。ただどちらも今日一日楽しく過ごせたかが大切であり釣果だけが問題ではない。そんなことを思いながら、動かないへら浮子(へらうき)をジッと見つめる茅春です。へへへ





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