浮子を制作し始めて9年ほどが経ちました。バルサ、発砲を含めると10年以上になります。作り始めのころのバルサ浮子は酷いもので、それでも当時は上手く出来たと勘違いをして北海道の鈴木さんにプレゼントしたものです。今ではそんな勘違いをしないようにと心に決めて制作に励んでいます。上手いと思った瞬間、それ以上の上達は無いと思っているからです。特にオーダー品は毎回勉強の連続です。得意な浮子の形はあるけどそればかりとは限りません。すごく手間のかかるものや神経を使う浮子ばかりの時も多いからです。
問い合わせのなかに、浮子を作ってるんだけど何本くらい作ったら上達しますかという質問があります。たいてい私は今までに何本作りましたか?と聞き返します。すると50本とか100本ぐらいという方が多い。どの程度作ったら上達するかは個人差もあります。100本作ったら見違えるようにうまくなる人もいればなかなか上達しない人もいるでしょう。
私の場合は1000本以上作ったころになってやっと浮子らしく見えてきた気がします。もちろん私だから1000本も作らないとある程度上達したと思えない腕の未熟さがあったかもしれません。
浮子制作上達方法・・・探すといくつか制作本が売っています。これを暗記するほど頭に入れることも大切。でも一番大切なのはとにかく数を作ることだと思う。急いで作るのは失敗の始まりだけどね。数を作ることによって道具を扱う技術が身につきます。カッターでも扱う技術が目を見張って上達するのです。気に入った浮子を作る秘訣は道具をいかに上手に扱えるかが問題だと思っています。
なんて、生意気なことばかり書きました。書いた限りはもっと上達しなきゃと思う工房茅春です♪へへへ