浮子を作る私は器用だと言われます。確かに器用でなければできないかもしれません。
しかし私が小学校の頃は父親からおまえは不器用だといわれ続けたのです。私の父親は器用で日曜大工から現在はミニチュアの木工品を趣味で作成しています。あまりにも出来が良いため数々のテレビ番組にも出演している。何年か前も「人生の楽園」という西田敏行と伊藤蘭がナレーションしてる番組にも主人公として出ているのです。私もそのときは息子としてバッチリ出させていただきました♪へへへ
話はもどって私の小学６年間、夏休みの作品は全て父親が手がけました。内心私は自分で作りたかったのですが、父親が私が作る物はダメだと言い、一切作らせてもらえなかったのです。
しかし父親の作った夏休みの作品はまるで工芸品のようで光り輝いていました。私は毎年夏休みの終わりにその光り輝く作品を学校に持って行くのが嫌で嫌でたまらなかったのです。学校へ持って行くと友だちはスゲ〜！って言うのですが学校の先生は黙ってそれを見つめるだけです。この瞬間がたまらなく辛い・・・あのときのことは今でも忘れられません。ハハハ
我が家には３人の息子がいます。今でも夏休みの作品という宿題があります。遊びまくって過ごした息子達は決まって８月の終わりになると宿題を始める。
そうなると家のカーちゃんは夏休みの作品を私に手伝ってくれと言います。夏休みの作品作りは親子の対話でもあると言い出す始末です。しかし私は一切手伝いません。どんな物を作るか案は出しますが一切手は出さないのです。どんなに出来が悪くても自分の手で作ったものを持たせたいと思ってるんです。学校で出来が悪いと笑われることもあるかもしれませんが、自分で作ったという満足感はきっと得られると思っているからです。私のように工芸品のような作品を持って行き小さくなることだけはさせたくないとも思っています。
下の画像は先日黒鯛浮子として注文を頂いたものです。注文を下さった静岡のHさんより気に入ったとメールを頂きました。初めて作る黒鯛浮子だったので不安な面もありましたがホットしています。
