へら浮子(ヘラウキ)の製作の中で塗装工程までくるとあと一息です。趣味でもあるエアブラシを使えるからでもあり、もう少しで完成という安堵感が得られるからです。
オーダーによる指定の塗装色を調合し塗り分ける。終わるまでにはかなりの時間が経つも集中できる一時ですね。
工房茅春の扱うへら浮子(へらうき)は規格品も、もちろん扱っておりノウハウもありますので充分に満足してくれると思っております。しかし自分専用のオーダーメイド浮子を持つことはもっとへら鮒釣りの楽しみを増やしてくれると思います。オーダーメイドは購入する方のノウハウを一本のへら浮子(ヘラウキ)に凝縮させます。そして思った通りの性能を発揮する場合もあれば、その逆も当然あり得ます。しかしそういう行程を得てこそ本当の自分のへら浮子(へらうき)に到達するんじゃないかなと思っています。
へら浮子(へらうき)は奥が深いです。材料、サイズ、スタイル、価格他、店頭には様々なヘラウキが出回っています。値段が高ければ沢山釣れるわけではありません。1000円のヘラウキでも仕掛け、エサ、ポイント、そしてある程度の釣りの腕があれば充分に釣れてしまうのもへら鮒釣りですね。
私が思うのは値段が安くても所有者が自分の使うへら浮子(へらうき)に対し満足しているかどうかだと思っています。大金をはたいて購入する満足感は茅春にはありませんが、安価であっても所有する満足感を持ってもらえるよう今後も努力したいと思う工房茅春です。