ザリガニは子供の頃から大好きな生き物です。なんとなくバルタン星人が寝ころんだような姿も気に入っています。
大人になっても釣りをしてる方は、小さい頃ザリガニ釣りを経験して人が多いんじゃないかと思います。私の小学校時代東京の調布市というとこに住んでいました。当時は小さな小川があちこち流れていました。オタマジャクシやゲンゴロウ、そしてザリガニが沢山いたことを今でもよく覚えています。近所を流れる多摩川ではクチボソやマブナ釣りを楽しんでいましたが、気が向くと友達とザリガニ釣りに行ったものでした。
エサは駄菓子屋で買った酢イカ、これをタコ糸に結んで投げ込むだけです。一匹釣れると釣れたザリガニの尻尾をむしって今度はこれをエサにし、余った酢イカは自分たちが食べるのです。
ある日多摩川でのこと、クチボソ釣りに友達といったときのことです。
河原で何人かのグループがたき火を囲んでなにやら食べていました。少しずつ近づきながら何気なく見るとザリガニを焼いて食べていたのです。談笑しながら食べるグループを後に河原で私たちは釣りを始めたのですが、すぐに友達とザリガニの話となりました。「美味しいのかな」「尻尾の青い筋は毒があるらしい」などと話した記憶があります。
それからしばらくしても私は頭からザリガニのことが頭から離れませんでした。
ある日友達数名とザリガニを食べようとの話になり多摩川に行ったのです。小さな水たまりのようなワンドでどれだけザリガニが釣れたか忘れましたが、バケツの中に結構な数が釣れたのです。
早速焚き火をして準備をします。各自家から用意してきた竹串でもってザリガニの尻尾に刺します。勿論胴体は切り離し尻尾の固い皮と不気味な青い筋を綺麗に取り除くことも忘れていません。
焼いてるうちに灰だらけになったけど食べれそうな感じになりました。それをみて誰もが笑いながら見つめています。しかし誰も食べようとしない。面白半分のことからきっと心の中で後悔してるのです。でも今更やめようとは言えず思い切って食べたのです。
食べた味は覚えていませんがみんなで「美味しい!」と言ったことは確かです。中には茶色いザリガニより真っ赤なアメリカザリガニの方が美味しいという者まで現れました。
今ではザリガニは菌を持ってると言われ食べる人はいません。外国ではあるようですが・・・
もう何十年も前のお話です。しかし鮮明に覚えてるのは、ザリガニを食べたことが子供心に大冒険だったのでしょうね。現代の子どもはザリガニなんか食べないだろうな〜〜ハハハ