へら浮子(へらうき)のトップには色々な種類があります。材質もセルトップとPCトップ。太さも極細からデブトップまで。今日はデブトップについてちょっとお話しします。
デブトップは字のごとく太いトップです。本来へら鮒(ヘラブナ)釣りのへら浮子(へらうき)は繊細な細いトップを使いますが時によってはこのデブトップが活躍します。デブトップのメリットは浮子が動きすぎる場合に有効です。別な言い方をすればへらうきを『鈍感』にすればメリットが生まれると言うことです。魚が湧きすぎてへら浮子(ヘラウキ)が動きすぎる釣り場にもっとも有効なのです。
しかしデメリットもあります。一日に10回ほどしかアタリがない釣り場や状況の時で、たとえば真冬の底釣りなどで、やっと半目盛りが動くかどうかが魚のサインだったりする場合はデメリットになります。
一般にデブトップは待ち釣りと解釈されがちです。モヤモヤを見送りカチッとしたアタリを取っていくので遅いテンポと思われがちなんです。ところがこのゆっくりさは、あくまでも感覚であって、実際には通常のトップの場合よりも短い時間で食い当たりが出ることがあります。これは、目的の層に魚を集中させればさせるほど、なじむ途中で餌がもまれないでなじむから。逆に、うわズリやその一種である、ストロークボケの時には、なじみ込む時間が長くなって食いアタリが出るのが遅くなることもあるのです。
ヘラ浮子(へらうき)のトップは釣り方によっておよそ決まっていますが釣り場や状況によってそうでない場合が多いことがあります。だから難しくそして面白いものなのですね。