ヘラウキ(へらうき・へら浮子) 

ヘラ餌を食する          

現代のへら鮒(ヘラブナ)釣りの餌は多種多様に出回っている。メーカーは数社だけど餌の種類は多くまた新発売の餌が販売されるサイクルがとても早いです。私の使う餌は管理池とダム釣りの餌ともに数年前から決まっている。まあ新しく出た餌を使いこなす自信が無いだけだけど・・・
 
へら鮒(ヘラブナ)釣りを初めた当時買った餌がマッシュポテトと赤ヘラです。どこの釣り場に行くのにもこの2種類を持っていきました。しかしマッシュポテトを使いこなすのには随分と時間が掛かりました。マッシュは単なる白餌ではなく練り込み加減、水加減によってあらゆるパターンに対応できる万能餌だと今でも思っています。
 
さて本題に戻って、赤ヘラは当時からマッシュの締めに使っていました。ほんのり甘い香りがしてとっても美味しそうに感じたものです。そのころから青へらもありましたがこれはサナギが若干入っているので間違っても美味しそうには思えませんでした。
中学2年の時だったか釣り場は忘れたけどお昼のお弁当を誤って川に落としてしまった。しばらくは昼抜きで釣りをしてたんだけどあまりにもお腹がすいてしまった私は赤ヘラを手にとってまじまじと見つめる。心の中で『美味しいかも・・・♪』そうつぶやいた。さっそく餌ボウルに赤へラ単品を練り込み匂いをかぐ『良い匂い・・・♪』そう自分に投げかける。
 
ピンポン球くらいに練り分けた赤ヘラを手に取り勢いよく口に放り込み一気に食べる。とたんに口の中に表現しがたい食感と甘い匂いとは裏腹のほろ苦い味が口中を占領した。そしてあわてて口の中の赤ヘラの練り餌をはき出した事を今でもよく覚えています。
 
現在でもダム釣りには赤ヘラを持参し使うことがあります。この赤ヘラを練り込むたびに口に放り込んだ中学時代を思い出し微笑んでしまう自分がいます。
 
 
 
 
 
 

 
 
 
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