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寒い夜の思い出

 


BBSに埼玉のナベちゃんから書き込みがありました。内容は極寒期のナイター釣りです。時期は2月の半ばでした。
この日は今から17年も前のことです。当時はナベちゃんも私もドップリ巨べら釣りにのめり込んでる頃でした。夕方仕事が終わってからそのまま中央高速に乗り津久井湖に釣行したものでした。暗闇の中で釣り台や道具をセットするのも馴れたもので目をつぶっても準備ができるほどでした。
さてこの夜は本当に寒い夜で、グルテンもじゃりじゃりになるほどです。夜中の12時頃になると一段と空気が凍りつき息をするたびに喉が痛くなりました。ナベちゃんと私は少し距離を置いて浮子を見つめていました。私は13尺の2本の棚(底)で狙い、ナベちゃんは7、8尺くらいの短竿で手の届く距離で釣りをしていたことを覚えています。もじりは全然なく釣れる気配はありません。それより体の芯まで冷えてくる寒気に耐えるほうが身にしみていました。
夜中の1時頃だったかナベちゃんのほうから「ガボ!ボコ!」という音が聞こえてきたのです。釣りを中断して見に行くとしっかりと竿を絞っています。竿のしなりから大物は間違いありません。大型の玉網で馴れた手つきですくい上げ釣り台から離れたところで懐中電灯で照らしました。43か44ぐらいだったか、体腔のある立派なへらぶなでした。暗闇の中「やったねナベちゃん!」「うん!寒い中やったかいがあった!」二人でそんな会話をした記憶があります。
BBSを通じまた二人で極寒の津久井を攻めるチャンスができました。極寒・・・これはやめておきましょう。もうちょっとあたたかい時期が良いかな♪へへへ

もう一つは10年ほど前に北海道のSさんとお正月の2日に五宝亭のナイターをやった時も寒かった。この日は寝袋を持たず(忘れた!)毛布一枚で夜を明かした時のことです。薄手のジャンバーに身を包み竿を振っていました。ヘラどころかジャミも当たらない夜でした。12時を過ぎてあきらめて寝ようと薄い毛布一枚にくるまり、船底に横になったのです。一時間ぐらいしたころでしょうか、寒さで目が覚めたのです。私は毛布に隙間ができないようにして必死にくるまり耐えていたんだけど、この夜の寒気も半端ではなく、歯が音を立てて震えてしまうほどでした。そのうち頭の芯が痛くなり、思考力も落ちてきた気がしました。もしこのまま凍死したら笑い話じゃ済まされないな・・・笑えるけど真面目に考えた私です。へへへ
なんとか凍死せずに朝を迎えたのですが、テントの中に朝日が入ってきたときは本当に嬉しかった。雪山で遭難した人間が生きて朝を迎えられた心境だったかもしれません。ちょっと大げさだけど・・・ダハハ!

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